楽天馬のコメント

2006年06月12日

応援馬券って?

情報屋のFより

応援馬券」に関するニュースです。

JRA 単複セット「応援馬券」発売
2006年6月12日(月) 6時5分 スポーツニッポン
 JRAは11日、単勝、複勝馬券をセットで購入できる「応援馬券」を今秋から発売すると発表した。9月9日から10月1日にかけて札幌競馬場、ウインズ札幌、同米子で先行導入、10月7日から全国で発売する。
 この応援馬券は緑色の通常マークカードの式別欄に「単+複」というマーク欄を追加し、ここをマークすると同一馬の単勝と複勝を同じ金額でセットで購入できるというもの。このため購入金額はマークカード記入金額の倍となる。馬券の上部に「がんばれ!」という文字が印字されるのが特徴で、1頭ごとに1枚の馬券が発券される。
 単勝、複勝馬券は控除率が平均約20%と連勝式馬券(約25%)よりも低いが、配当的魅力に欠けるため占有率は後半4レースでそれぞれ2・71%、3・15%と低迷。応援や記念を目的に購入しているファンも多いことから、JRAは両馬券のセット発売を決めた。英国や豪州などでは「イーチウエー」の名称で販売されている。

2006/06/12
◆ 「応援馬券」は果たして何のため? ◆
 JRAは11日、単勝、複勝馬券をセットで購入できる「応援馬券」を、今秋から発売することを発表しました。9月9日から10月1日にかけて札幌競馬場、ウインズ札幌、同米子で先行導入、10月7日から全国発売を開始するそうです。この「応援馬券」は1枚の投票券となっており、馬番号と馬名の上部に「がんばれ!」という文字が印刷されるものです。
 単勝、複勝馬券は控除率が平均約20%と連勝式馬券(約25%)よりも低いが、配当的魅力に欠けるため占有率は後半4レースでそれぞれ2・71%、3・15%と低迷。応援や記念を目的に購入しているファンも多いことから、JRAは両馬券のセット発売を決めた。

スポニチ Annex('06/06/12)より
 表向きの理由は上記のようですが、私には記念馬券として換金されないことを念頭に置いた、「新製品の開発」というように思えます。
 この発想のきっかけとなったのは、間違いなく昨年のディープインパクト・フィーバーでしょう。ディープインパクトの単勝馬券は、皐月賞が約717万円、ダービーが約1,994万円、菊花賞が約5,640万円と、多額の的中馬券が未換金となっており、新馬戦から菊花賞までの7レースの未換金を合計すると、じつに約9,200万円もの額になるそうです。これはつまりそのままJRAの収入になります。
 3兆円企業のJRAからすれば、1億円にも満たない額など微々たるものに思えますが、ディープインパクトで開拓した新規競馬ファンを上手く誘導していけば、コレクターズ・マーケットはまだまだ拡大していく可能性は十分にあります。これまで「単勝100円」で買っていた馬券を、「単・複200円」で買うように誘導することで、購入された時点ですでに収入は倍に、さらに未換金となれば的中金額の支払いも不要と、JRAからすれば一石二鳥。非常に魅力的なマーケットだと言えるでしょう。
 もちろんJRAがここに目をつけたのは、企業の戦略としては全く持って当然の話であって、その発想自体を否定するつもりはありません。ただ気に入らないのは、「好きな馬の馬券を買って、応援してあげて下さい!」みたいな「ファン・サービス」とも位置づけている点です。
 外国では「Each Way」と呼ばれる同様の馬券が発売されているようですが、これは純粋に馬券購入の選択肢を増やすという、競馬が持つ本来のギャンブル的な要素に加え、購入する側の手間を省くという側面もあると思います。これならサービスと言っても良いでしょう。しかし今回の試みは、選択肢を増やすとか手間を省くといった狙いがあるとは思えませんし(そもそも売上額が少ない馬券種別と認識しているのだから、手間を省く努力など不要)、馬券本来の意味から考えれば、「がんばれ!」と印字されることに、何の意味があるのか理解できません。
 先日発表になった「宝塚記念(GI)当日 京都競馬場内限定!!『記念投票券』発売」もあわせて普通に考えれば、JRAが馬券コレクションを新たな収入源と考えているのは間違いなさそうで、システム的な改修を加えてまでそこに力を注ぐのは、ファン・サービスという面からのアプローチよりも、潜在的なマーケットの掘り起こしという、自らの利潤追求以外の何者でもないのではないでしょうか。
 私もブログで時々書いているように、単勝馬券も含む競馬グッズの収集をしています。収集家の立場から言えば、「がんばれ!」の文字を入れるより先に騎手名を表示してほしいですし、「がんばれ!」の表記はむしろ「余計」で「邪魔」なものとも言えます。時には馬券に書かれた騎手の直筆サインでさえ、その馬券の価値を落とすものと判断される世界です(印字されている文字が読めなくなるとか汚れと同じように扱われることもしばしば)。それだけにこの試みが、JRAの目論見どおりコレクターに受け入れられるか、非常に微妙なところだと思います。


posted by 楽天馬 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 【特選!競馬情報】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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